ラグビー グレイテスト・ライバリー


2026年7月26日

ラグビー グレイテスト・ライバリー(Rugby's Greatest Rivalry(RGR)」は、ラグビー界最大の伝統カードであるニュージーランド(オールブラックス)対南アフリカ(スプリングボクス)を軸にした2026年限定のビッグツアーです。従来の「ツアー文化」を現代版として復活させる試みです。

今年は新設された「ネーションズチャンピオンシップ」の影響で、例年行われるラグビーチャンピオンシップ(南アフリカ・ニュージーランド・オーストラリア・アルゼンチン)が実施されません。そこで両協会が企画したのが、この RGR です。1996年、オールブラックスが南アフリカ遠征で歴史的なシリーズ勝利を収めてから30周年という節目でもあり、「あの伝説のツアーを現代に甦らせよう」という意味合いも込められています。

RGR は普通のテストシリーズではありません。オールブラックスは約1か月間南アフリカに滞在し、URCの4クラブ、スプリングボクスとの4テストマッチを戦います。つまりブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ遠征のような、「国を巡る本格ツアー」になっています。

現在ではテストシリーズは2~3試合が一般的ですが、このシリーズは

・100年以上続く世界最高のライバル関係
・ツアー文化の復活
・商業的価値の最大化
・ワールドカップ前年の最高レベルの実戦

という意味を持つため、異例の4テスト制が採用されました。



◆ 注目ポイント① 世界最高レベルのフィジカル

現在の世界ランキング上位2チームによる対戦です。

スプリングボクス
・世界最高のスクラム/ラインアウト
・ボムスコッド
・キックゲーム
・驚異的なフィジカル

オールブラックス
デイブ・レニーさん就任後は、
・ボールを大きく動かす
・キャッチ&パスを重視
・テンポアップ
・攻守の切り替えの速さ

と、「オールブラックスらしさ」が戻りつつあります。ネーションズチャンピオンシップではフランス、イタリア、アイルランドに3連勝し、勢いに乗ってこの遠征へ入ります。



◆ 注目ポイント② モウンガとムンゴメズル

デイブ・レニーさんは、リッチー・モウンガを RGR に呼び戻す意向だと報じられていますので、いよいよオールブラックスでのモウンガが観れるかもしれません。そうすると、現在絶好調のルーベン・ラブがユーティリティなリザーブに回るかもしれませんが...

対するスプリングボクスも負傷やコンディション不良により最近の試合メンバーから外れていたキャプテンのFLシヤ・コリシやLOルード・デヤハー、LO/FLフランコ・モスタートらが復帰を果たすと言われています。中でも RugbyPASS が発表した「2025年男子ラグビー選手TOP100」で、不動のデュポンを押しのけ1位に選ばれたSOサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズルも復帰すると報じられています。

世界最高峰SOの2人のマッチアップも楽しみで仕方ありません。



◆ 注目ポイント③ URC勢との対戦

日本のファンには、ストーマーズ/シャークス/ブルズ/ライオンズといったURC参戦チームを見る機会は少ないと思いますが、南アフリカ最強クラブとオールブラックスとの試合は、それだけでも十分にテスト級の強度になります。若手選手にとっては代表入りをアピールする絶好の舞台でもあります。



◆ 注目ポイント④ 最終戦はアメリカ

4試合目だけは、アメリカ・ボルティモア(M&Tバンク・スタジアム)で開催されます。これは2031年にアメリカで開催予定のラグビーワールドカップを見据えた市場開拓の意味合いも強く、7万人超収容のNFLスタジアムが舞台になります。ちなみに両者の試合がアメリカ開催となるのは史上初です。



このツアーは「一発勝負」ではありません。約1か月をかけて積み重ねられる物語の中で、戦術の修正、選手の成長、心理戦が折り重なり、シリーズ全体が一つの長編作品のように展開していきます。それこそが、現代では希少になった「ツアーラグビー」の醍醐味と言えるでしょう。



試合はWOWOW様とJ SPORTSでそれぞれ放送・配信が予定されています。
※放送予定詳細は各サイトをご確認ください。

8月08日(土) ストーマーズ vs オールブラックス
8月12日(水) シャークス vs オールブラックス
8月16日(日) ブルズ vs オールブラックス
8月22日(土) 南アフリカ vs オールブラックス
8月26日(水) ライオンズ vs オールブラックス
8月29日(土) 南アフリカ vs オールブラックス
9月05日(土) 南アフリカ vs オールブラックス
9月13日(日) 南アフリカ vs オールブラックス