悲願の日本一 - YOKOHAMA TKM
2026年2月1日
全国女子選手権決勝
YOKOHAMA TKM 21 - 12 横河武蔵野Artemi-Stars
7分、TKM がマイボールスクラムでペナルティ。アルテミは敵陣深くからタッチを狙うがノータッチ。試合序盤、やはり決勝特有の緊張感があるのか。
試合開始からアルテミのポゼッションが続く。ただゲインは切るが、決定的なブレイクは許さない TKM のFWDの粘り強いディフェンスが光る。
14分、ピッチ中央付近からラインアウトモールを仕掛ける TKM。20mほどゲインしただろうか。得点には繋がらなかったが、今日の試合もこれが武器になる手応えを掴む。
16分、連続で TKM がペナルティを犯す。TKM のペナルティが目立つ。
19分、TKM がまたもピッチ中央付近からラインアウトモール。今度は右に展開し、FBイェンゴが大きくゲイン。アルテミのペナルティを誘う。タッチでこの試合初めて22m内に侵入する。ラインアウトモールを押し続け、アドバンテージを貰いながら、今度は左に大きく展開。FBイェンゴからWTBソコイワサにパス。さらに回り込んでいたFBイェンゴがパスを貰い、狭い左サイドを駆け上がり、一気にゴール前に。アルテミの(多分)SH津久井が強烈なタックルを見舞うが、TKM のSH高橋が素早く捌き、走り込んできたSO山本にラストパス。準決勝に続いてのSO山本の先制トライ。SO山本は本当にトライの嗅覚が優れている。コンバージョンも決まり、7 - 0。ずっと押され気味だった TKM がワンチャンスをものにした。
25分、ピッチ中央付近でまたもや TKM のペナルティ。敵陣深く入るアルテミ。アルテミも得意のラインアウトモールで前進し、フェーズを重ね、PR加藤が大きくゲインする。ゴール前、何度か TKM も食い止めるも、LO櫻井がわずかなスキを突きグラウンディング。櫻井の、このわずか数10センチの隙間に電光石火でボールを置く、技ありのトライは全国大会で3本目だ。コンバージョンは外れ 7 - 5。アルテミのSH津久井が左肘を痛めたように見えたのが気掛かりだ。
32分、TKM のFBイェンゴの突進をアルテミがジャッカル(誰か見えなかった)。ただ再びタッチキックがノータッチ。せっかくの見事なジャッカルが帳消しに。流れが変わる予感の中、アルテミがペナルティを犯すも、TKM もお付き合いでノータッチ。お互い普段よりペナルティやミスが多いのは、やはり決勝のプレッシャーと観客の大声援故か。
前半終了間際、TKM がフェーズを重ね、敵陣ゴール前に迫る。ホーンが鳴って、TKM のラインアウト。誰もがラインアウトモールと思った瞬間、HO根塚が手前のLO松永にスロー、FL永岡に渡ってトライ。スペシャルサインプレー炸裂...と思われたが、痛恨のノットストレート。勿論、素直に得意のラインアウトモールに拘っていたらという考えもあるが、試合のどこかで、こういうサインプレーもあるのだぞと見せておくのも、戦術上は個人的に正しいと思う。ただHO根塚が尾を引かなければと感じた。
後半開始早々、TKM がフェーズを重ね、少しずつゲインも重ねる中、アルテミのハイタックル。敵陣深くからのラインアウトをアルテミがスティール。一旦ピンチを脱するが、TKM のチャンスは続く。続く TKM ラインアウトがまたもノットストレート。自分の嫌な予感が的中するのか。
48分、アルテミのアタックを止めたラックに、TKM のPR藤がぶっ刺さりラックごとぶち壊す。アルテミが寝たままのプレーでペナルティ。またまた TKM のラインアウト。今度はスローが奥に行き過ぎてアルテミボールに。続くラインアウトもアルテミにスティールされる。何回連続のラインアウトミスか。ただピッチ上かなり強い風が吹いていたのは間違いない。そして何より、HO根塚はスクラムの要、タックル、キャリー、モールの最後尾と、チームへの貢献度が物凄く高いので、簡単にHO根塚を変えることは出来ない。ただ、流石に試合の流れが変わる。
56分、アルテミがCTB小林を中心に何度かラインブレイクし TKM のペナルティを誘う。アルテミのラインアウトモール。バックスも参加し、最後はHO谷口がグラウンディング。後半、守勢一方だったアルテミが一発でトライを獲りきり 7 - 10 と逆転。コンバージョンも決まり 7 - 12。
61分、フェーズを重ねた TKM。FBイェンゴが抜け出し、SH高橋にラストパス。これで同点...かに思えたが、ラストパスがスローフォワードの判定。ただ道中、アルテミの(多分)ノッコンあり。TKM ボールのスクラムをアルテミがコラプシング。直ぐに始めたSH高橋からの攻撃。HO根塚のゲインを中心にフェーズを重ね、最後はLO西村が中央にグラウンディング。これで同点。全員がLO西村を祝福しに駆け寄る。コンバージョンも決まり 14 - 12 と再逆転。
いよいよどちらが勝つのか分からなくなる。
71分、アルテミ陣内でのアルテミボールスクラムを TKM が渾身のプッシュ。アルテミがたまらずコラプシング。続くラインアウトモールもアルテミがコラプシング。後半、アルテミのペナルティが目立つ。残り5mからのラインアウトモール。TKM がインゴールに持ち込むもパイルアップ。ただ道中でアルテミがペナルティ。残り5分、続くラインアウトモールもアルテミがペナルティ。コーション状態だったので認定トライに。これで 21 - 12。
残り4分、アルテミのカウンターアタックからFB西が抜け出し、WTB梅津にパス。トライラインまであとわずかなところで TKM のWTB角川が値千金のタックル。続くアルテミの猛攻を TKM がゴール前で食い止める。最後は堪らずアルテミがノッコン。これが関東大会でも何度も見せてきた TKM の真骨頂の粘りのディフェンスだ。
そしてフルタイムのホーンが鳴り、最後はSO山本が蹴り出した。TKM 悲願の初優勝の瞬間だった。
アルテミは、後半ペナルティが多くなったのが悔やまれるが、それだけ TKM のアタックの迫力や、接点での強さが影響したのだろう。持ち味のセットプレーやディフェンスは示したものの、あと1歩及ばなかった。ただキャプテンFL山本をはじめ、HO谷口、PR加藤、LO櫻井、SH津久井、CTB小林の代表組は流石のパフォーマンスを披露した。そしてバックス陣。SO林が24歳、WTB梅津が23歳、FB西が22歳(間違ってたらすみません)、そして関東大会、全国大会と見事な走りを見せてくれたCTB片岡とWTB小川はまだ21歳だ。今日の悔しさと経験を糧に、もっともっと良くなると信じている。来シーズンのアルテミはもっと強くなっているだろう。
TKM のラインアウトでのミスが続いた時、5年前の女子ワールドカップ決勝を思い出した。当時、テストマッチ30連勝中で、下馬評では圧倒的に有利だったレッドローズ(イングランド女子代表)だったが、試合の前半でWTBリディア・トンプソンがヘッドコンタクトで一発退場。60分以上を14人で戦った末に3点差でブラックファーンズに敗れた。もし TKM が破れたら、あの時と同じ気持ちになるかもしれないと思った。でも TKM はやってくれた。勿論、ラインアウトはHOだけの責任ではないが、表面上はミスと言えるものを、TKM はチーム全員で跳ね除けてくれた。文字通り、組織力と粘り強さが勝利の鍵だった。
強くて勤勉なフロントロー。
涙が出るほど身体を張り続ける泥臭い両LO。
ワークレートの高いバックロー。
右へ左へと攻撃ラインを動かし続けるSH。
長いパスも放れて、視野が広く、エリアマネジメントも優れたSO。
決定力もディフェンス力もあるBACKS。
層の厚い選手層。
そして抜群のキャプテンシーを持つ、日本一頼りになるキャプテン。
やはり、日本一に相応しい、一番高いレベルで、一番バランスの取れたチームが TKM だったのだろう。
今朝、秩父宮へ向かう前に TKM の地元・戸塚にある冨塚八幡宮に、嫁さんとお参りに行った。勝負運にご利益があるとのことで、TKM の必勝を願った。
試合終了の瞬間、TKM のみんなが抱き合ってるのを見て、メインスタンドの端っこで泣いた。何故か嫁さんも泣いていた。人知れず、二人で抱き合った。
秩父宮の帰り、また冨塚八幡宮に寄ってお礼をしてきた。そのまま戸塚でまだ飲んでいる。今日の酒が、ここ何年かで一番美味い。
両チームからサクラフィフティーンに沢山呼ばれて欲しい。
そして今日の観客の大声援のように、女子ラグビーがもっともっと盛り上がって欲しい。
アルテミの選手、スタッフ、関係者、ファンの皆様、お疲れさまでした。
TKM の選手、スタッフ、関係者、ファンの皆様、おめでとうございました。
そして、心の底から、ありがとうございました。


2月2日
全国女子選手権決勝
YOKOHAMA TKM vs 横河武蔵野Artemi-Starsの想い出








2月2日
MVP発表史上一番可愛いリアクション!!
2月3日
SNS も日本一 - YOKOHAMA TKM
TKM のSNS(ホームページ、X、Instagram等)は、その充実した更新内容/適切な更新頻度/試合実況/画像加工の技術・センス等においても、日本一に相応しいと個人的に思っています。
例えば添付の画像。写真選定/切り抜き/1個1個の大きさと配置の順番/ロゴの作成/下部分のぼかし/全体のバランス等。自分も画像をいじるのが好きなので、どれだけ工数がかかっているか分かります。
そして、特にホームページの充実度は、女子チームの中で群を抜いて素晴らしいです。ちなみに決勝でも大活躍したPR藤選手は広報も兼任しています。
こちらが
TKM のSNSリンク
のまとめですので、お時間ある時に、是非一度覗いてみてください。

2月23日
聖地巡礼
嫁さんにご馳走することになっていたので誘ったところ
「そんなのいいから、業スー(業務スーパー)付き合って」
と言われました。
以前、YOKOHAMA TKM の選手たちが戸塚のセブンでお手伝いした時に場所を調べて、近くに業スーがあったことを思い出し、いつもは近所の黄金町に行ってるのですが、戸塚の業スーに行くことにしました。
聖地巡礼して、戸塚区のタウンニュースもゲットしてきました。
結局、買い物帰りに、駅前の和牛肉酒場でお肉を奢らされました(笑)。
