シックスネーションズ、勝手に総括


2026年3月18日

2026年のラグビー欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」は、最終節までもつれる激戦の末、フランスが大会連覇を達成しました。 今大会は史上最多の計111トライが記録される極めて攻撃的な展開となり、フランスのWTBルイ・ビエル=ビアレが大会新記録となる9トライを挙げるなど、若手の躍進も目立ちました。



各国の戦いぶり

◆ フランス (優勝)
開幕戦でアイルランドを 36 - 14 で圧倒し、勢いに乗りました。第4節でスコットランドに 40 - 50 で敗れグランドスラム(全勝優勝)こそ逃したものの、最終節のイングランド戦ではFBトマス・ラモスの決勝PGで 48 - 46 と競り勝ち、勝負強さを見せつけました。SHデュポンの復活、SOジャリベールの大活躍によるガルティエ監督との確執の解消、WTBアティソグベの台頭など収穫がいくつもありました。現代ラグビーの潮流そのものを示す「スキル×フィジカル×展開力」という新時代の完成形に1歩近づいたかもしれません。

◆ アイルランド (2位)
初戦のフランス戦こそ落としたものの、その後は立て直し、イングランドやスコットランドを破って英倫3国に全勝する「トリプルクラウン」を達成しました。安定した組織力は健在で、最終盤まで優勝を争いました。

◆ スコットランド (3位)
SOフィン・ラッセルを中心とした攻撃ラグビーが冴え渡り、第4節では王者フランスから 50得点を奪う歴史的勝利を収めました。一方で、開幕戦のイタリアや最終節のアイルランド戦に敗れるなど、接戦での安定感に課題を残しました。

◆ イタリア (4位)
今大会最大のサプライズを提供しました。中でもスクラムは欧州No.1の強さを発揮しました。第4節でイングランドを 23 - 18 で破り、大会参加以来初となる対イングランド戦勝利を記録しました。中堅国からの脱却を予感させる躍進の大会となりました。

◆ イングランド (5位)
大会のの優勝候補筆頭に挙げられていたイングランドは開幕戦でウェールズに 48 - 7 と大勝し好発進しましたが、その後はイタリアに歴史的敗北を喫するなど失速。最終節ではフランスと 46 - 48 の死闘を演じましたが、最終的に大会史上初の4敗を喫する屈辱的な結果となり、世界ランキングも大会前の3位から6位にまで順位を落としました。

◆ ウェールズ (6位)
深刻な低迷が続いていましたが、第3節のスコットランド戦は 23 - 26、第4節のアイルランド戦は 17 - 27 と健闘を見せ、遂に最終節のイタリア戦で 31 - 17 と勝利。1,099日、15試合にわたって続いていた大会での連敗をようやくストップさせ、最下位ながらも意地と復調の兆しを見せました。



寝不足の続いた1ヶ月でしたが、近年稀に見る拮抗した大会として記憶されることでしょう。南半球との戦いでもあるネーションズチャンピオンシップが益々楽しみになってきたと同時に、日本代表がこの欧州6か国と戦うと思うと夜しか眠れません(笑)。